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薬膳界待望の1冊をご紹介いたします!


 薬膳業界待望の1冊が11月6日に発売されます!!!


 薬膳料理を作る際に多くの方々が食材の性味や帰経を必ず調べていると思います。  しかし、沢山ある薬膳の食材の本の内容は統一ではない部分が多く戸惑う事が非常に多いと思います。


 その戸惑いがこの1冊で払拭されると思います。

梁蓓先生が4年の歳月をかけて、膨大な食材の情報から日本でよく使われる食材を吟味してまとめ上げました!


素晴らしいことに現代栄養学や日本標準食品成分表にも対応しています



~梁蓓先生よりこの本を手に取ってくださった皆様へ~


 振り返れば、北京中医薬大学「中医営養学教育研究室」に中国全国大学初の「中医営養学研究室」の創立メンバーとして就職してから、薬膳人生30年余り。

 私はこれまで、食材の性味帰経効能などは最も重要な内容だ、と語り続けてきました。そして学生からは、食材の性能に関する質問や同じ食材でも本によって書いてある内容がバラバラだ、と食材のデータの混乱について指摘を受けることが少なくありませんでした。近年の薬膳ブームを受けて自分ができることとは、薬膳食材の性能をきちんと調べ、整理し、確認する事であり、そしてそれは急務なのではないかと、感じ、2016年頃から研究会のスタッフとコツコツ基礎的なデータを集め始めました。2年ほどかけて、約1000項目の食物の情報を集め、今回はそのなかから日本でよくう使われる約400食物まで絞り込み、性味帰経効能をまとめました。

 この本は、薬膳を学んでおられる方だけでなく、一般の方にも役立つよう、「正しい知識を誠実、かつ正確に伝える」という研究会設立以来の理念のもとに編集・制作しています。そのため、本書の食物性味表は


・古典を典拠とするものは、出典を明記する

・現代栄養学とのつながりも大切にするため、日本標準食品成分表と対応させる


この2点を守って編纂しています。さらにより役立つ本にするため、


・古典に掲載のない食材リスト

(これらの食材ひとつずつの性能を定めていくのは、今後の私たちの課題です)

・薬膳に使える主な生薬(食品でもあり、生薬でもある非医薬品)のまとめを加えています


 出版に向けてデータを整理している課程では、改めて古典を紐解いたことで生物分類や標準学名が現代の食材と異なっていたり、これまでの勘違いに気づいてドキッとする場面もたくさんありました。この本が皆様にとって「温故知新」、つまり、歴史(昔のこと)をたずね求めて、そこから新しい知識見解を導くことに役立てば何より幸いです。

 休日や、ときには深夜まで、調べものやデータの検証など地味な作業にたくさんの時間を費やしてくれた編纂スタッフに、深く感謝します。

 そして最後に、私を中医の世界に導いてくれた母、私を中医営養学の門に連れてきて、育ててくれた恩師 翁維健先生(中医営養学教育研究室教授)、今は天国にいるふたりにこの1冊を捧げます。心から「ありがとう~」「谢谢」


2020年10月 梁 蓓



 
 
 

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