【校友紹介】梁 蓓先生をご紹介いたします
- 衣林 崔
- 2020年10月17日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年10月24日

中国北京出身
北京中医薬大学卒。中医師
一般社団法人 日本中医営養薬膳学研究会 代表
漢方薬膳薬局 良仁堂(日本中医営膳会直営)代表
世界中医薬学会聯合会・薬膳食療研究専業委員会
常務理事、副秘書長
国際薬膳専業資格評審認定委員会 常務副会長
全日本薬膳食医情報協会 顧問
日本中医食養学会 相談役
北京中医薬大学中医営養学教育研究室に就職・翁維健教授(故)に従師。同研究室(中国では大学の学科として初設置)の創立に参画。同教研室講師を経て来日。
2000年から北京中医薬大学日本校(現:日本中医学院)助教授、東京薬膳学院特別講師、北京中医大日本校友会初代副会長などを歴任。
2011年に中医営養薬膳学研究会を設立(2018年に一般社団法人化し「日本中医営養薬膳学研究会」と改称)。
2019年3月「薬食同源」実践のため、直営薬局「漢方薬膳良仁堂」を開店。
現在、研究会を通して「正しい薬膳知識を正確に伝える」の理念に基づき、薬膳知識の普及、薬膳人材の育成に注力、「良仁堂」を拠点に、皆様の健康ライフスタイルに漢方、薬膳を取り入れよう」を提唱、漢方相談、薬膳レシピのアドバイスしています。
《主な著書》
「科学飲食大全」(共著)新華出版社
「中医老年病学」(共著)上海医学出版社
「中国食品」(食療食補連載寄稿)(現在終了)中国食品科技情報センター主催雑誌。
「薬膳市場データブック2016 国内薬膳市場に関する調査概況」(第1~3章を監修)美容経済新聞社
「基礎中医営養薬膳学」(監修)日本中医営養薬膳学研究会教材

『薬膳食材大全』監修・編著(2020年11月6日発売)
ヤフーショッピングでご購入いただけます!
~梁蓓先生よりこの本を手に取ってくださった皆様へ~
振り返れば、北京中医薬大学「中医営養学教育研究室」に中国全国大学初の「中医営養学研究室」の創立メンバーとして就職してから、薬膳人生30年余り。
私はこれまで、食材の性味帰経効能などは最も重要な内容だ、と語り続けてきました。そして学生からは、食材の性能に関する質問や同じ食材でも本によって書いてある内容がバラバラだ、と食材のデータの混乱について指摘を受けることが少なくありませんでした。近年の薬膳ブームを受けて自分ができることとは、薬膳食材の性能をきちんと調べ、整理し、確認する事であり、そしてそれは急務なのではないかと、感じ、2016年頃から研究会のスタッフとコツコツ基礎的なデータを集め始めました。2年ほどかけて、約1000項目の食物の情報を集め、今回はそのなかから日本でよくう使われる約400食物まで絞り込み、性味帰経効能をまとめました。
この本は、薬膳を学んでおられる方だけでなく、一般の方にも役立つよう、「正しい知識を誠実、かつ正確に伝える」という研究会設立以来の理念のもとに編集・制作しています。そのため、本書の食物性味表は
・古典を典拠とするものは、出典を明記する
・現代栄養学とのつながりも大切にするため、日本標準食品成分表と対応させる
この2点を守って編纂しています。さらにより役立つ本にするため、
・古典に掲載のない食材リスト
(これらの食材ひとつずつの性能を定めていくのは、今後の私たちの課題です)
・薬膳に使える主な生薬(食品でもあり、生薬でもある非医薬品)のまとめを加えています
出版に向けてデータを整理している課程では、改めて古典を紐解いたことで生物分類や標準学名が現代の食材と異なっていたり、これまでの勘違いに気づいてドキッとする場面もたくさんありました。この本が皆様にとって「温故知新」、つまり、歴史(昔のこと)をたずね求めて、そこから新しい知識見解を導くことに役立てば何より幸いです。
休日や、ときには深夜まで、調べものやデータの検証など地味な作業にたくさんの時間を費やしてくれた編纂スタッフに、深く感謝します。
そして最後に、私を中医の世界に導いてくれた母、私を中医営養学の門に連れてきて、育ててくれた恩師 翁維健先生(中医営養学教育研究室教授)、今は天国にいるふたりにこの1冊を捧げます。心から「ありがとう~」「谢谢」
2020年10月 梁 蓓
Comments